生成AIでPDFファイルの内容を要約しよう

生成AI活用

1. 生成AIとは?

まず、生成AIとは何かを簡単におさらいしましょう。生成AI(Generative AI)は、膨大なデータから学習し、文章や画像、音声などを作り出せる技術です。また、生成AIはテキストからの質問に答えるだけでなく、ファイルの中に書かれている文章の要約もすることができます。ちなみに、ファイルとテキスト(文字)など異なるものを同時にインプットして処理することをマルチモーダルともいいます。

2. 要約に使える生成AIツール

それでは、具体的にどのようなツールを使ってPDFの要約ができるのでしょうか?代表的なものはChatGPTのような対話型生成AIツールがあります。これらのツールはウェブ上で利用でき、特にアプリをインストールする必要がないため、初心者でも手軽に利用可能です。もちろん、アプリで利用することも可能です。(スマホからだとアプリがおすすめです。)

  • ChatGPT:OpenAIが開発した対話型AI。PDFのテキストを貼り付けて要約させることができます。
  • 他のツール:他にもClaudeやMicrosoft Copilotなど、たくさんのAIツールがあり、いずれもPDFの内容を要約する機能を持っています。

3. 実際に要約してみよう

生成AIを使って実際にPDFファイルを要約する手順を見ていきましょう。以下の方法で、簡単に要点を抽出できます。

手順1:PDFファイルを用意する

まずは、要約したいPDFファイルを準備します。たとえば、会社のレポートや論文、あるいはプレゼン資料など、内容を短くまとめたいファイルを選んでください。

今回は、こちらのデジタル庁のPDFファイルを要約してみましょう。

https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/information/field_ref_resources/19c125e9-35c5-48ba-a63f-f817bce95715/e03a8092/20240510_resources_ai_r5mainresults.pdf

手順2:PDFをそのまま生成AIに入力

生成AIには、いちいちテキストにして入力する必要はありません。PDFを開いてコピペすることも不要です。簡単にファイルをそのままアップロードして、要約してみましょう。

PDFファイルをインプットしたとき

手順3:AIに要約結果を取得

要約してとお願いすると、AIが要約を生成してくれます。今回のPDFは300ページ超と、人が読むとなるとかなり時間がかかり、要点をつかむだけでも一苦労です。それが、生成AIを使うことであっというまに概要を把握することができます。

要約結果(一部)

4. 結果の確認と改善

生成AIが出力した要約結果は必ず確認しましょう。すべての重要なポイントが含まれているか、要点がわかりやすくなっているかをチェックします。AIの出力結果が期待通りでない場合もあるので、その場合は「もう少し簡潔に」や「この部分だけ詳しく」といったリクエストを具体的に示すことで改善できます。


5. まとめ

生成AIを使ってPDFファイルを要約することで、情報量の多い資料を効率的に理解できるようになります。これにより、資料を全て読む必要がなくなり、短時間で重要なポイントを把握することができるでしょう。ただし、AIを使う際には機密情報を含むファイルを扱う場合に注意が必要です。個人情報や機密データが外部に送信されるリスクがあるため、セキュリティに配慮した使い方を心がけましょう。

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