生成AIで画像を作成しよう②

生成AI活用

1. はじめに

生成AIは、もはやテキストから画像を作るだけのツールではありません。現在では、参考画像をインプットし、それを元に新しい画像を作らせることも可能なのです。これにより、より具体的で細かい指示をAIに与え、求めているクオリティの画像を作ることができます。

たとえば、「夕暮れのビーチ」と入力すると、さまざまなビーチの画像が生成されますが、特定のビーチ写真を参考画像として提供することで、よりリアルな、そのビーチを反映した画像を作ることができます。特定のスタイルやデザインに合わせた画像が欲しいときには、参考画像もプロンプトに使うことで早く正確にイメージしている画像を生成できます。

2. 画像系生成AIの仕組み(参考画像インプットの役割)

画像系生成AIは、テキスト入力だけでなく、参考画像を使うことで、さらに高度な生成結果を出力できます。AIは文字の指示に基づきながらも、参考画像からスタイルや構図などの要素を学び、新しい画像を作成します。DALL-Eのような生成モデルは、参考画像をインプットすることで、そのスタイルや色合いを保持したまま、全く新しい画像を生成することができます。

3. 生成AIを使って参考画像を含む画像を作成する手順

使用するツール

ここでは、OpenAIが提供するDALL-Eを使用します。DALL-Eは、テキストプロンプトと参考画像を組み合わせて、高度な画像生成が可能なツールです。始め方はこちらをご覧ください。

ステップ1: プロンプトを考える

まず、生成したい画像に関連するテキストプロンプトを考えます。このプロンプトは、AIに対して何を生成するかを指示する重要な要素です。例えば、「青い空にかかる虹の上で飛ぶユニコーン」といった具体的なイメージを伝えることが重要となります。

ステップ2: 参考画像を準備する

次に、参考画像を準備します。参考画像は、自分が作りたい画像に関連するものであれば、何でも構いません。例えば、好きなアートスタイルや特定の構図の画像を選びます。

ステップ3: DALL-Eにアクセスし、プロンプトと参考画像を入力

次に、DALL-Eのウェブプラットフォームにアクセスします。以下の手順で、テキストプロンプトと参考画像を入力し、画像を生成します。

  1. プロンプトの入力: プロンプトをDALL-Eの入力欄に入力します。
  2. 参考画像のアップロード: DALL-Eには、参考画像をアップロードする機能があるため、その機能を利用して、事前に準備した参考画像を選択します。

今回は、前回生成した画像をもとに違う画像を生成してみました。このように、元の画像があると簡単に新しい画像を生成することができました。

プロンプト指示と参考画像
出力結果

ステップ4: 生成された画像を確認

DALL-Eがプロンプトと参考画像をもとに、新しい画像を生成します。生成結果は、参考画像のスタイルや色合いを取り入れたものになります。参考画像が具体的であればあるほど、生成結果もそれに近いものが得られます。

4. 生成AIで参考画像を活用する際のポイント

効果的な参考画像の選び方

参考画像は、生成結果に大きな影響を与えます。以下の点に注意して選びましょう。

  • スタイルや色合い: 参考画像のスタイルや色合いは、生成される画像に反映されます。たとえば、モダンアート風の画像を生成したい場合は、そのスタイルに合った参考画像を選びます。
  • 構図やデザイン: 参考画像の構図やデザインがAIに反映されます。特定の構図を維持したい場合、例えば「人物が中央にいる画像」などを選びましょう。

プロンプト(指示)とのバランス

プロンプトと参考画像のバランスも重要です。指示が曖昧だと、AIが参考画像に依ってしまうことがあります。逆に、具体的すぎる指示だと、参考画像が薄れることがあります。このバランスを見ながら調整すると、より理想的な画像を生成できます。

    5. 生成AI画像の活用方法(参考画像を使った場合)

    生成AIで参考画像を使うことで、さまざまな用途に応用できます。

    • デザイン作成: ブランドやプロジェクトに合ったデザインを作成する際に、参考画像を使って希望するスタイルを再現できます。
    • クリエイティブなプロジェクト: アーティストやデザイナーが、既存のスタイルを応用した作品を作成する際に有効です。
    • 商業利用: 商業プロジェクトや広告で、参考画像を使って洗練されたビジュアルを生成できます。ただし、使用する参考画像の権利には注意が必要です。

    6. まとめ

    生成AIに参考画像をインプットすることで、より具体的で高度な画像生成が可能になります。自分のイメージをテキストと参考画像の両方で伝えることができるため、生成された画像は理想に近いものとなります。さまざまなツールを使って、自分のプロジェクトに最適な画像を生成してみましょう!

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